巨人中川皓太投手(29)が左手の人さし指を突き上げた。都内の球団事務所で契約交渉を行い、年俸7500万円から2500万円増の1億円でサイン。「最初プロに入って、ここまでくるとは正直想像してなかった。1億いけたのはうれしいし、同時に責任感を持ってシーズンを戦わないといけない選手になっていると思う」と自覚をにじませた。

昨季は腰痛に苦しめられて自身初の実戦登板0に終わったが、今季は5月に2年ぶりに支配下復帰。44試合に登板し、1勝4敗、防御率2・08、17ホールドをマークした。大勢離脱後は守護神として14セーブを記録し、ブルペン陣に安心感を提供した。

15年にドラフト7位で入団してから来季でプロ9年目でつかんだ大台。ブルペンで肩をつくった回数や代役守護神などが評価された。チームの中継ぎでは高梨に次いで2人目の1億円プレーヤーになった。「頑張れば見てくれている人は少なからずいると思う。中継ぎでも頑張れば評価してもらえる。日本一を経験したことがないので、頑張って勝ち取りたいと思います」と中川。もの静かな万能リリーバーが熱い闘志を燃やした。【小早川宗一郎】(金額は推定)

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