来季も「8番」希望です! 阪神木浪聖也内野手(29)が7日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約交渉に臨み、5000万円増で7100万円でサインした。21年の自己最高年俸3000万円を倍以上も更新する大幅昇給。「ほんとに思った以上に評価していただきました」とにんまりだ。「活躍したら時計を買うと決めていました」。左手首に購入したロレックスをつけ、晴れの会見に臨んだ。

「苦しい時にしっかりこうやりきれたっていうか、腐らずにしっかり活躍するために準備していたことが、今年全部出たと思います」

勝負の5年目は「恐怖の8番」として躍動した。開幕スタメンを譲った小幡との遊撃争いを勝ち抜き、4月上旬にレギュラーに定着。好守で何度もチームを救い、打撃でもチャンスで勝負強さを発揮した。5年目で初の規定打席に到達し、打率2割6分7厘、1本塁打、41打点。得点圏打率は3割1分で、遊撃部門でベストナインに加え、ゴールデングラブ賞を初受賞するなど、大きく飛躍を遂げたシーズンとなった。

来季の打順については「8番でいいです」と笑顔で即答。「恐怖の8番」と言われることには「何が恐怖なのかなと」と照れ笑いしつつ、「ほんとにいやらしいバッターになれたかなと。それをこれからも続けていきたい」と意欲を示した。まだまだ伸び盛り。来季は「自分の隣(二塁)で中野がフルイニング出場していたので、自分も絶対してみたい」と気合十分。球団初のセ・リーグ連覇、日本シリーズ連覇へ、再び下位打線からチームを活気づける。【古財稜明】(金額は推定)

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