日本ハム畔柳亨丞投手(20)が7日、千葉・鎌ケ谷で自主トレを行い、今オフに体の柔軟性を高めるため、ヨガトレーニングを始めたことを明かした。沖縄・国頭で行われた秋季キャンプ中に右太ももを肉離れした右腕は、体の硬さが故障の一因と認識。球団のトレーナーからすすめられた「ヨガトレ」をオフ期間中のルーティンに設定。高卒3年目でビョーンっと大飛躍するため、柔軟で丈夫な体をつくりあげる。

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畔柳のオフは、1日30分のヨガトレが日課となった。「YouTubeでヨガとかあるじゃないですか。その動画を見ながらやってみようかなと」。12月からウエートトレーニング後に、じっくりと時間をかけて体をほぐしている。「本当に初心者なので、呼吸をしっかりして、普通にあぐらかいたりして4つん這いになって伸ばしたり、片手でバランスを取ってみたり」と取り組み始めた。

きっかけは秋季キャンプでの故障だった。11月の国頭秋季キャンプで、20メートル走の際に右太ももを肉離れした。「フェニックスの内容を、この冬につなげていこうかなって思ったら…」。10月のフェニックスリーグで手応えをつかんだ後だっただけに悔しさが残った。

現在も出力を抑えながら自主トレを行う中でトレーナーと課題をあぶり出した。「(体の)硬いところが僕の悪いところ。自分の弱点をちょっとでも改善できるようにヨガをちょっとやってみよう」と未知の領域へ足を踏み入れた。

飛躍が期待された今季は1軍昇格を果たせなかった。まずは安定したパフォーマンスを出すために、ヨガでは股関節と肩甲骨周りを意識。「(体全体の)可動域が上がれば、球速であったり、ピッチングにいい影響を与えると思う」と150キロオーバーの球速もアップももくろむ。

入寮時に購入した約130万円の超音波治療器も毎日使用していた。それでも「機械だけじゃ、どうにもならないところがあるので」と試行錯誤していた中で出会ったヨガ。20歳の冬は3年目の飛躍のためにヨガトレで肉体のポテンシャルを高める。【佐瀬百合子】

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