ソフトバンク前監督の藤本博史氏(60)が来季から球団の特別アドバイザーに就任することが11日、分かった。主に外国人選手の視察やOB会の活性化、ジュニアアカデミーの充実化などを担う。現場で選手指導は行わず、野球解説者と並行して陰からチームを支える。藤本氏はロッテとのCSファーストステージで敗退した10月16日に2年間務めた1軍監督を退任。翌17日の会見では今後について「少しゆっくりします」と語っていた。

藤本氏は前身の南海、ダイエーでプレーし、引退後は11年に2軍打撃コーチとしてソフトバンクに復帰した。チームの変遷や育成、強化理念をよく知る男が、約2カ月の休養を挟んで“残留”を決断した。2年契約の見込みでユニホームは着ない。

監督1年目の昨季は優勝マジック1で迎えたリーグ最終戦でV逸し、今季もオリックスに15・5ゲーム差をつけられて3位だった。幾多の苦汁を経験した元指揮官が“裏方”となり、新生小久保ホークスを支えていく。