日本ハム野村佑希内野手(23)が、自身初の開幕アーチで剛腕を攻略するイメージトレーニングを完了した。17日、母校の花咲徳栄がある埼玉・加須市内で行われた「加須きずな野球教室」に参加。来季開幕戦で対戦するロッテの開幕投手筆頭候補、佐々木朗を打ち崩すシミュレーションを披露し、約250人の子どもたちの前ではロングティーでのファーストスイングで柵越えを披露した。

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子どもたちから送られる期待の熱視線をいっぱい浴びながら、野村は1発回答した。ロングティーのファーストスイングで、外野フェンスを越える満点アーチを描いてみせた。「イメージ通りです」。こんな勝負強さを、来季は開幕から発揮したい。「打てれば、どんなことよりも、すごくいいスタートというか勢いが付くと思うので、いい方向に持っていけるように準備したいと思います」と見据えるのは来季の開幕戦だ。

24年3月29日のペナントレース初戦の相手はロッテ。敵地のZOZOマリンで、開幕投手として投げてくるのは佐々木朗の可能性が高い。今季を含めた3年間の対戦成績は通算8打数1安打4三振。その1安打は2年前の21年シーズンに記録した。「(佐々木朗が)覚醒する前というか、まだ出始めの頃」と当時とは比べものにならない進化を遂げている剛腕を打ち崩す、野村のイメージとは-。

野村 打つならフォークを引っ張るか、真っすぐをセンターラインに思いきり打ち返せれば、いい打球が打てるかなと思います。意外と真っすぐは来ないけど、フォークも一級品。甘いところに来たら1発で捉えられるようにしたいです。

この日、ロングティーでは3スイングで2本の柵越え。来季は「確率よくホームランを打ちたい」と話す野村は、開幕4番で佐々木朗から初本塁打=自身初の開幕アーチを放ち、チームを19年以来5年ぶりの開幕白星に導くことが現時点で描ける最高のシミュレーション。「振り負けないように」とオフの自主トレで自身もレベルアップし、日本ハムファンの期待にも応えてみせる。

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