楽天藤平尚真投手(25)が19日、「夢先生」として登壇した。

千葉・木更津第一中で日本サッカー協会とプロ野球選手会によるプロジェクト「夢の教室」に参加。中学生時代のエピソードを交えながら特別授業を行い「楽しかったです」と振り返りつつ「もっと熱い気持ちで中学生活を送ってほしいなと思いました」と笑顔で話した。

千葉・富津市出身で、中学時代は野球と陸上の二刀流で活躍した。中学3年時に出場したジュニアオリンピックの走り高跳びで優勝。約60校から誘いを受けるほどの実力だった。高校ではどちらの競技を続けるかを迷い、1度は陸上を選んだ。それでも、当時の横浜高・渡辺元智監督との出会いで野球を続けることを決心した。

「全国制覇しよう」という誘いが大半だった中で渡辺監督だけは違った。「甲子園の優勝は目指さないでいいから、プロになるために野球をやろう」「ドラフト1位で入るための指導を絶対する」などと熱い言葉をかけられたという。「この人のもとで野球をやりたい」と横浜高に入学。3年時には夏の甲子園に出場し、16年ドラフト1位で入団した。

渡辺監督から授けられた「目標がその日その日を支配する」「人生の勝利者となれ」という2つの言葉は、野球選手となった今も大切にしている。

授業の最後には28人の生徒に向けて「皆さんも1人1人、夢や目標があると思いますけど、そこに向かって頑張ってください。僕も応援しています」とエールを送った。

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