大幅増給だからこそ、自覚があふれた。 DeNA東克樹投手(28)が横浜市内の球団事務所で契約更改。最多勝、最高勝率2冠の左腕は2610万円から302%アップの年俸1億500万円でサインした。「来年に向け準備しなければと覚悟を持てたシーズンになりました」と喜びよりも責任を口にした。

ルーキーイヤー以来5年ぶりの2ケタ勝利は、トミー・ジョン手術を経ての復活だ。自らの投手像を「速球派から軟投派にがらりと」変更。打たせて取るスタイルを追い求め、オリックス山本と並ぶ沢村賞の候補にまで挙がった。「来年以降、取りたい。自信になる」と色気を隠さなかった。球団には「若手にもっと1軍で挑戦させてほしい」と要望を続ける。ライバルは増えるが「チームが優勝するため」。それで負けるなら、そこまで。今永が抜けるであろう来季、そういう思いでエースの道を進む。

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