来季は声量マシマシで叫びます。強気の投球とド派手な雄たけびで中継ぎ陣を支えた日本ハム池田隆英投手(29)が“1・5倍ボイス”で24年に臨む。

激しいシャウトがSNSなどで話題も、新庄監督からは「まだ遠慮してない?」と“伸びしろ”を期待されている。今オフは人生最長5日間の断食を敢行。余分な物を取り除き、喉もリフレッシュ。より張りのある声で自らを鼓舞し、今季記録した自己最多51試合登板、25ホールド超えを狙う。

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池田の「おりゃあ~」が来季、激しさを増す。マウンドを離れるとニコニコ顔が売りだが、試合となれば話は別だ。150キロを超えるストレートや切れのあるスライダーで打者を打ち取ると、鬼のような形相でほえる。その勇ましい姿はSNS上でも「自分も上がると思うが、見ている方も盛り上がる」と賛辞を浴びた。

スタイルは当然、来季も継続するが、声量を上げる。きっかけはシーズン中に新庄監督から冗談交じりに言われたひと言だ。池田は「監督から『まだ、ちょっと遠慮してない?』って笑いながら言われてます。(来季は)もっと声出して、フルパワーで投げます」。指揮官のゲキを信じ、“声の伸びしろ”を追求する。

準備は着々と進めている。今季終了後の10月は人生最長の5日間の断食を敢行。「すっきりしましたね。今季、無理させたんで、体を1回リセットして。みたいな」。11月のエスコンフィールドでの秋季キャンプでは一切ブルペンに入らず、疲れを取りきることに専念した。まず、体に残った余分なものを取り除き、ベースをつくった。

自主トレのテーマも明確だ。「球速を上げていきたい。そのためのトレーニング」。今季は平均球速が150キロに達し、来季でさらに加速させるための取り組みを続けている。昨春の名護キャンプに訪れた元陸上十種競技選手でタレントの武井壮氏、ハンマー投げ男子・アテネ五輪金メダリストの室伏広治スポーツ庁長官にならったトレーニングも参考に「この時期に(筋肉を)攻める」と意気込んでいる。

気持ちのこもったボールを投げてこそ、雄たけびのトーンも上がる。ボディーメンテナンス、筋力アップを徹底し、今季を超える池ちゃんシャウトを披露する。【永野高輔】

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