96年生まれの中継ぎトリオが、24年もホークスブルペン陣を支える。ソフトバンク担当記者による随時連載「期待しタカ~」の第2回は、藤井皓哉投手、松本裕樹投手、甲斐野央投手の27歳トリオ。来季は勝利の方程式入りを争う立場だ。

2年間のリリーフ防御率は、今季「7回の男」を務めた藤井が1・46。「8回の男」だった松本裕も2・67の安定感を出した。ともに守護神オスナの存在が刺激で、藤井は「オスナを超えられる存在になりたい」と気合十分。松本裕はオスナにつなぐ「8回の男」死守を誓っている。

実績十分の2人に待ったをかけるのが甲斐野だ。東洋大から18年ドラフト1位で入団した最速160キロの剛腕。球団フロントがオスナの加入前から「絶対的な守護神になる才能がある」と高く評価している逸材だ。今季は登板46試合で防御率2・53。契約更改では「オスナから9回を奪えたらめちゃくちゃ格好いいですよね。脅かすように頑張りたい」と助っ人右腕に挑戦状をたたきつけている。

今季セ・リーグでは初となる新人王とMVPのダブル受賞、さらに最優秀防御率のタイトルを獲得した阪神村上は東洋大の2学年下の後輩。大学時代、村上に最初にフォークを伝授したのが甲斐野だというが「多分あいつ、参考にしてないっすよ」と笑う。もちろん後輩の活躍は大きな刺激。「『東洋大すげーな』と言われるように、僕自身も頑張りたい」と意気込む。

来季は藤井、松本裕、甲斐野も28歳シーズン。チームの軸となる3人が切磋琢磨(せっさたくま)で強力ブルペン陣を構築し、V奪回に突き進む。【只松憲】

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