中日立浪和義監督(54)が、セットアッパーの軸に来季2年目の松山晋也投手(23)を指名した。

松山は八戸学院大から22年育成ドラフト1位で入団。6月に支配下登録されると、8月からセットアッパーに定着。36試合1勝1敗17ホールド、防御率1・27と、育成から一躍シンデレラボーイの活躍を見せた。常勝阪急の守護神だった山口高志氏をほうふつさせる豪快なピッチングに立浪監督も目を細める。

「頑張ったどころか、もう本当に育成からだからね。完全にチームの戦力になってくれた。中日投手陣の中では、打者に向かっていく、少ないタイプの選手。見ていて気持ちいい。来年も期待している。非常に面白い存在だと思う」

守護神マルティネスにつなぐ必勝パターンには、松山以外にも清水、勝野、藤嶋、フェリスらが控え、トミー・ジョン手術から復帰間近の岩崎もスタンバイする。「勝ちパターンも、休ませながら、うまく使えればいい、と投手コーチと秋に話した。リリーフは、不調とか故障もある。考えて、1シーズンをうまく乗り切りたい」。松山の登場で、指揮官が描くブルペンのバリエーションが充実している。【伊東大介】

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