楽天今江敏晃監督(40)がダブル主将制の狙いを明かした。投打のかみ合わせを重視し、今季は則本が投手キャプテン、昨季主将の浅村が野手キャプテンに就任。ともに実績十分の33歳で勝利への執着心はチーム随一だ。「勝ちに対してすごくこだわり、思いが強い2人なので、そういう意味で(チームが)すごくいい方にいってくれるのでは」と期待。選手の意見を吸い上げ、監督やコーチに伝えるパイプ役としても適任といえる。

2人の“現場監督”は心強い存在だ。打撃コーチを務めていたこともあり「野手は結構目につくんですけど、ピッチャーというところがなかなか…」とリーダー格の則本にキャプテンをお願いすることにした。浅村に関しては「しっかりプレーで引っ張ってくれますし、キャプテンという役職を与えることで彼にもいい刺激が入る」と語った。

ロッテ時代に主将を務めた今江監督だからこそ感じることがある。「プロ野球は個人事業主なんで、まず自分のことをしっかりやらないと」。人に導かれる職業ではないというのが大前提だ。「今回は2人が投打のキャプテンになりましたけど、基本的には全員がキャプテンと思って、自覚を持ってやってもらうのが一番だと思います」。選手個々が“リーダー”としてプレーすることを求めた。【山田愛斗】

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