阪神近本光司外野手（29）が「家族論」を語った。元阪神、ロッテの鳥谷敬氏（42＝日刊スポーツ評論家）と初対談。2女のパパは、子育ての先輩でもある鳥谷氏の話に興味津々。支えてくれる家族のためにも球団史上初のリーグ連覇を目指す。【取材・構成＝中野椋、佐井陽介】
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鳥谷氏 結婚はしてるんだよね？
近本 子どもが2人います。
鳥谷氏 えっ！ 男の子？ 女の子？
近本 女の子と女の子です。（長女は）4歳です。
鳥谷氏 まだ（お父さんが野球をしているか）分かんないね。
近本 でも分かりますよ。「なんでパパ12月なのに甲子園行くの？」「今日試合なの？」って。「パパね、もうお金なくなってきたからバイト行ってくる」って言っています（笑い）。
鳥谷氏 ウチと同じような話してるな。「なんで仕事してるの？」って。「お金ないからだよ」って言って（笑い）。全く同じ話してる。けっこう球場に来てるの？
近本 デーゲームだけですね。デーゲームに来れる時は来ます。でも、最後まではいないですね、2時間したら帰りますね。
鳥谷氏 きっちりしてるんだね、嫁さん。
近本 きっちりしてますね。帰って、絶対何時にご飯食べて何時に風呂入って何時に寝るっていうのは、だいたい決まってます。
鳥谷氏 プロ野球選手かい！
近本 生まれた時からそんな感じでしたね。
鳥谷氏 それが絶対いい、間違いなく。子どもは規則正しく生活させるのが一番。もう間違いない。勉強とかも含めて、一番できなくなるのは時間が乱れること。夜長く起きるとか、そうしたら朝が起きづらくなる。朝ちょっと寝てってしていると、今度はそれが足りなくなって授業中寝てって変わってくるから。時間はきっちりやってあげると、子どもは勝手にその通りに動くのが当たり前になる。そうすると生活が乱れないからね。
近本 習慣化を親がつくってあげるってことですね。
鳥谷氏 もうケータイよ。やばいよ、コレ持ち出したら。
近本 いつから持たせてますか？
鳥谷氏 習い事で結局、家から電車で行かないといけない。そうなってくると危ないから、ケータイ持ち始めるよね。で、（きょうだいの）一番上からどんどんどんどん早くなってくる。しまいには小学校1年生がサンタさんに「スマホ頼もうかな」って…。
近本 （爆笑）。一番下の子ですか？
鳥谷氏 小学校1年生。そうなってくると「これ契約しないといけないからサンタさんできない」みたいな。「契約商品は無理だから」みたいなわけ分からないことを言っているけどね（笑い）。子どものためにも、今年も頑張らないとね。
近本 そうですね！ 頑張ります！
◆近本光司（ちかもと・こうじ）1994年（平6）11月9日生まれ、兵庫・淡路市出身。社－関学大－大阪ガスを経て18年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目にセ・リーグ新人最多記録の159安打。盗塁王4度、最多安打1度、ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞3度。21年から3年間選手会長を務める。昨年の日本シリーズではMVP。171センチ、71キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸3億2000万円。
◆鳥谷敬（とりたに・たかし）1981年（昭56）6月26日生まれ、東京都出身。聖望学園3年夏に甲子園出場。早大2年春に東京6大学史上最速タイで3冠王。03年ドラフト自由枠で阪神入団。1939試合連続出場はプロ野球2位、17年には通算2000安打を達成。20年3月にロッテ移籍。21年限りで現役引退。13年WBC日本代表。ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞5度。180センチ、79キロ。右投げ左打ち。
