クローザーに転向する楽天則本昂大投手(33)が、ドラ1コンビを“勝ち頭”に指名した。今季から投手キャプテンに就任。チームを俯瞰(ふかん)して見た際に、奮起を促したい存在がいた。「特に早川と荘司、この2人が先発の軸になって、今後の楽天イーグルスを支えていかないといけないと思う。その自覚を持ってやってもらいたい」。自身が先発を離れるからこそ、後継者としての活躍を期待した。

楽天先発陣はベテランへの依存が顕著だ。昨季の先発勝利数は岸が9勝、則本が8勝、田中将が7勝とベテラン組がトップ3を占めた。一方、20年ドラフト1位の25歳早川は6勝、22年ドラフト1位の23歳荘司が5勝。4年目と2年目を迎える2人に対し、則本は「気負う必要はないですけど、先頭に立ってやってほしい」。近い将来、チームの柱になると信じているからこそ、成長を願った。

昨季の則本は計155回を投げ、規定投球回数の143にチームで唯一到達した。「抑えれば勝つチャンスが増えるのはそうなんですけど、イニングはある程度、試合を作ってないと投げられないんで、重きを置いてやってほしい」。先発ローテを担う以上は「5回で降ろされてるようじゃダメだと思うんで、6、7、8回、完投、そういうものを目指してやってほしい」と若い2人にエールを送った。【山田愛斗】

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