GOD&GOの力を定位置奪取につなげる。日本ハム石井一成内野手(29)が5日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行った。初詣に訪れた日光東照宮で引いたおみくじは吉で「よく周りを見るように」とのメッセージが記されていた。7日からは22年首位打者の松本剛外野手(30)の沖縄・伊江島自主トレに初合流する。昨季は自己ワーストの出場36試合。24年は“神の言葉”と先輩の打撃理論を糧に、雪辱を図る。

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石井が最悪だった23年の悔しさをバネに、はい上がる。昨年末のトレーニングは12月29日で締めたが、その後も帰省した栃木の実家で「走ったりとかは、家の周りでできるので、ずっと動いていました」。年始も元日返上で汗を流してきた。昨季は36試合で打率も自己ワーストの1割6分9厘。雪辱の24年に向け「去年は何もしていない。チームを引っ張りたいというのが目標」と強い口調で話した。

年明けの2日には日光東照宮に初詣。混雑を避けるため開門の午前9時前から並び、天下人・徳川家康をまつる社で静かに今季の飛躍を誓った。引いたおみくじは「吉」。「何だか『自分だけになるな、周りを見ろ』みたいな言葉が書いてありました」。今季で大卒8年目。30歳になる節目のシーズンを前に、自分だけでなくチームのことも見渡せるようにという“神の助言”を、胸に刻み込んだ。

年齢相応の立ち振る舞いと同時に、選手としての結果も当然、求めていく。そのために、7日からは松本剛との沖縄・伊江島合同自主トレに参加する。「(松本)剛さんに、しっかりコンタクトできるような打ち方、待ち方を教わりたいですね。率を求めたいと思っているので。振る力はもちろん落とさずに」。22年首位打者の打撃術を吸収し、打撃開眼を図る。

守備では「セカンドでいきたい」。昨季、加藤豪、奈良間、上川畑、細川ら複数選手が争った、本職でもある激戦区で堂々勝負し、存在感を示していく。【永野高輔】

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