ヤクルトのドラフト4位鈴木叶捕手(17=常葉大菊川)が、驚愕(きょうがく)の打撃を披露した。

新人合同自主トレ第4クール3日目の22日、埼玉・戸田球場での打撃練習で、中堅にそびえるボードの最上部へ2発も直撃させた。球場関係者は「(最上部までの)高さは分かりません」と話したが、中堅は約122メートルあり、推定飛距離は最低でも140メートルを超える2発となった。鈴木は「身体能力発揮できました」と笑みを浮かべた。

メジャーリーグ、レッドソックスの本拠地フェンウェイパークの巨大フェンスは「グリーンモンスター」の名で有名だが、戸田の中堅に高くそびえ立つ「戸田モンスター」に大当たりをかましてみせた。

打撃練習の序盤は、なかなかフェンスを越えることはなかったが、徐々にエンジン全開。最上部への1発目はあとわずかで“場外弾”。2発目もボードに衝撃音を奏でた。逆方向へも大きな当たりを放つなど、計10発の柵越えをマーク。「そこまで自信がある方ではなかったです。うん、あんまりバッティングも得意な方でもなかったです」と謙遜したが、鈴木の打撃を見ていた先輩たちが「えっぐ」と言えば、観客のファンからは「すごい選手が出てきた」と感嘆の声も漏れるほどだった。

夢は「走攻守できるキャッチャーっていうのを目指して頑張りたいですね」と目を輝かせる17歳。全てを兼ね備える捕手はなかなかいないが「自分でもそこ、はこだわって、ホームランだけじゃないと思うんで、強い打球であったり、打率残せる選手っていうのを目指して頑張っていきたいです」と青写真を描いた。

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