24年型ボディーはすでに仕上がっている! ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が28日、今季への確かな手応えを口にした。福岡市内のスポーツ用品店「スーパーゼビオ」で株式会社コラントッテ主催のトークショーに参加。「4、5年の中で一番状態が良い。体も動けているし、バットも振れている。あんまり言わないですけど、自分に期待したいなと思います」と自信をにじませた。

今シーズンは節目の数字が迫る。育成出身選手初の1000試合出場まで残り96試合。昨季まで7年連続100試合以上出場の甲斐は「別にゴールだとは思ってない。でも、そこまで出られたらうれしく思いますね」と偉業達成を見据える。育成選手として入団し、そこから侍ジャパンの要にまで成り上がった。球界屈指の出世物語を紡いできた男にとって1つの金字塔だ。

順調な仕上がり具合には要因がある。昨年は世界一に輝いたWBCに選出され「やっぱり難しさもあった」と例年とは違った調整でもあった。ただ、今オフに限っては秋季キャンプを免除。自らのペースで調整を進められた。「任せるという感じでやらせてもらった。自分のやりたいことをやりたいように使えた」。体重維持のまま、体を絞ることもできた。

24日に2週間の大分自主トレを打ち上げた。過去にNPB選手34人を指導してきた動作解析をプロとする島田貫任氏を招き、2人で打撃フォームを試行錯誤。「打つ時に人それぞれのパーツがある。自分は股関節が弱いので、アプローチの仕方を変えたり。これっていうのが一つ見つかっている」。昨季は2年ぶりの2桁10本塁打も、打率2割2厘と落ち込んだ。スイングの仕方を変えた新打法で節目の数字に突き進む。【佐藤究】

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