西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(56)が2日、中日の沖縄・北谷1軍キャンプを訪問した。PL学園(大阪)の後輩、立浪和義監督(54)が中日監督に就任した22年の同キャンプを訪問してから今年で3年連続3度目。

シーズン中もバンテリンドームでの中日戦を解説するなど、三塁側ベンチで後輩指揮官らと旧交を温めた。今季から1軍に配置換えになったPL学園出身の片岡篤史ヘッドコーチ(54)もあいさつ。今季から中日に加入した前巨人中島宏之内野手(41)、中田翔内野手(34)ともベンチで談笑した。

「わずか数時間しか見てないですけど、本当に勝負ってのは紙一重。2年間、苦しんだチームとは思えない。今年は期待できるチームだなと思った」。中田、中島のフリー打撃は、ケージ裏から直接、見守った。「中田翔君と中島選手。2人がドシっと入ることで打線の厚みを感じる。2人とも、まだまだ体も元気そう。十分やってくれると確信しました」。勝負強さのある2人のベテランが加入した新打線に、太鼓判を押した。

中田に関しては、清原氏は4番候補と推してきた。「監督が決めることだが、力は十分にある」と、打点王3度の和製大砲に期待を寄せた。中田も「去年のシーズン中もそうですけど、アドバイスをくださる。気にかけていただいてる。本当に、ありがたいことです」と感謝。自主練習ではロングティーを追加するなど、キャンプ2日目から体のキレを取り戻すために、汗を流し続けた。

同氏は16年に覚醒剤取締法違反で有罪判決を受け、薬物依存からの脱却を図っている。22年には立浪監督の助力もあり、8年ぶりのキャンプ地訪問が実現。同年の訪問中には那覇市内の交通事故で人命救助活動を行った。翌23年2月のキャンプ中には人命救助の感謝状を那覇警察署から送られた。これまで2度の中日キャンプ訪問では、大砲候補の石川昂、鵜飼らに打撃のアドバイスも送っていた。

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