「ライト青木~」。24年は、そんなアナウンスが聞こえるかもしれない。ヤクルト青木宣親外野手(42)が沖縄・浦添キャンプの3日、右翼でシートノックに入った。

メジャーでは通算759試合出場中、424試合で右翼に入ったが、日本では1軍戦出場はない。プロ1年目の04年に、2軍で29試合出場したのみ。

キャンプ中に高津監督から打診された。青木は「自主トレから、ある程度、準備してましたし。少し慣れれば大丈夫」と言った。「でも何かいいですよね。また景色が変わって、新鮮な気持ちでやってる気がします」。

青木に限らず、全外野手をシャッフルしていく。中堅で固定された塩見も右翼の守備練習に入った。高津監督は「外野手に関しては、全ての選手に全てのポジションを守れるように準備してもらってます」と説明。「(青木)ノリも例外はなく、センターってなると、また話し合い別かもしれないですけども。サンタナのセンターはないです(笑い)」。青木は「俺がセンターやったら緊急事態だよ(笑い)」と笑った。

練習の合間には、元中日の山本昌氏(58)と談笑する場面もあった。会話の中では、足の使い方でアドバイスを受けた。「ピッチャーとバッターの違いはあっても、人間の体って、一緒だと思うから」。前楽天の西川が加入し、外野手争いは激化。「出たいですけど、自分もいろいろ、サポートしていかなきゃいけないような立場でもありますし、両方を追い求めていきたいと思います」。日米通算プロ21年目で、新たな境地を迎える。【栗田尚樹】