巨人菅野智之投手(34)が「曲がりすぎだよー」なスライダーに磨きを掛けた。

4日、宮崎キャンプでブルペン登板。ブルペン捕手はスライダーと分かっていても、体勢を崩しミットを流されながらキャッチした。「曲がりすぎだよー」と、その軌道に驚きの声を聞き、菅野は「簡単に捕られると『ん?』ってなるので。キレという部分は、キャッチャーが捕れないようなボールになりつつある」と、リアクションから完成度を読み取った。

直球の軌道から、曲がり始めるタイミングを追求している。「今もっともテーマにしているのは曲がる遅さ。いかにベース板の近くで曲げるか」。より打者の手元で曲がり始めるキレを重視。伝家の宝刀としてスライダーの使い手だった杉内投手チーフコーチも「スライダーで一番大事なのは投げた瞬間、スライダーと分かるか分からないか。今日のは一瞬、直球に見えちゃうからね。僕は10勝から15勝ぐらいは考えていますよ」と太鼓判を押し、全幅の信頼を寄せた。

第2クールを見据え、菅野は「無理に上げることが必要ないくらい仕上がっている。あとは細かい精度を、打者を想定して投げたときにというところだけ」。実戦を想定しながら、さらにブラッシュアップしていく。【栗田成芳】

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