5年目の楽天小深田大翔内野手(28)は、二塁のレギュラーにこだわる。浅村が二塁から三塁へコンバートとなり、実力者の茂木、首脳陣からブレークを期待される22歳黒川と定位置を争う。実績では1歩リードするが「セカンドのポジションは競争だと思うので、(レギュラーを)取れるようにという思いでやってます」。短い言葉の中に闘志をみなぎらせた。

昨季はキャリアハイの134試合に出場した。そのうちスタメンで就いた守備位置は二塁が68、三塁が38、左翼が19、中堅が1。「チームの状況によって、いろんなポジションを守る時もあると思うんで、そういうところはやっぱり自分の強みとして、また出していければ」と話すが、あえて外野用グラブは持たずにキャンプイン。昨年も持参しなかったものの、二塁で絶対的な存在になる強い覚悟の表れでもある。

キャンプは第1クールが終了した。4日の特守で併殺の動きを念入りに確認するなど順調に練習消化。「いい感じに体も動いて充実してると思います」。昨季は36盗塁で自身初タイトルとなる盗塁王に輝いた。「一番は足が武器だと思うんで、そういうところをアピールできればいいかなと思います」。自慢の俊足を生かしてレギュラー争いを優位に進める。【山田愛斗】