守護神を狙う即戦力ルーキーがベールを脱いだ。阪神の春季キャンプ第2クール初日の6日、ドラフト2位の椎葉剛投手(21=四国IL・徳島)が、打撃投手で“プロ初登板”を果たした。岡田監督ら首脳陣が見守る中、「(緊張は)なかったんです。いつも通りでした」と強心臓を武器に猛アピールした。
新人唯一キャンプ1軍スタートの椎葉は昨年9月から実戦から遠ざかる。「紅白戦で投げると考えたら入った方がいいと思った。投げる時のために準備しときたい」。打撃投手は志願制だったが希望したのは椎葉のみ。ランチ特打のフリー打撃でマウンドに上がった。
前川と小野寺にカーブとスライダーを交えて40球。安打性の打球は3本に抑えた。「今日は7割ぐらいで。ちょっと力を出して投げました」。最速159キロを誇る直球を中心に、押し込んでファウルにさせるなど、力強い投球を披露。大きく制球を乱すこともなく投げ終えると、帽子を取り、何度も頭を下げた。
「思ってるより悪くなかったなという感覚です。思ったよりバッターに向かって投げられた」と納得の表情。視察した広島の土生スコアラーは「勝ちパターンに入ってきたら三振も取れるようなピッチャー。十分阪神の勝ちパターンに入れると思う」と評価した。
岡田監督は「カーブは簡単にストライクとれそうやな。もう楽しみというか普通に投げさすつもりやったからな。抜てきじゃないからな」と高く評価。「(ドラフト1位の)下村は先発タイプかもわからんけど、椎葉はどっちかいうたら後ろのほうやろな」と中継ぎでの起用を考える。
先輩に胸を借りた右腕は反省も忘れなかった。首をかしげる場面もあり、「5球ぐらい連続ボールで、試合だったらフォアボールだったと思うので、よくない5球だった」と振り返った。実戦へ向け「もっともっと出力を上げていきたい」と意欲を高めた。
今後は紅白戦や23日からのオープン戦で登板見込み。指揮官は「これはもうどんどん投げさせるよ。まず1イニングずつな。オープン戦なんか後ろの方に投げさせたら2軍のやつが出てくるから。あんまり後ろを投げさせてもな」と英才教育を宣言。鉄壁リリーフ陣にニューフェースが加わる。【村松万里子】
▽阪神安藤投手コーチ(椎葉について)「まずまずじゃないかな。けっこう差し込むボールもあったし、順調じゃない?」
▽阪神前川(フリー打撃で椎葉と対戦)「ストレートが強い。カーブもよかったです」
▽阪神小野寺(フリー打撃で椎葉と対戦)「印象に残ったのはストレート。強いなと思いました」



