オリックス吉田輝星投手(23)が、習得中の新球の存在を明かした。宮崎春季キャンプの8日、実戦形式のライブBPに初登板。スライダー、カーブ、カットボール、ツーシームなど多彩な持ち球を網羅したが「練習しています」と、もう1球増やす考え。詳細は伏せたが、幅を広げる右打者へのチェンジアップとみられる。

この日は新球は封じたが、上々のお披露目だった。打者6人に31球を投じ、好打者紅林からはカットボールなど変化球で2球連続の見逃しストライクも。「すごくストライクが入ったし良かった」と納得顔。昨年11月に日本ハムからトレード移籍。オフは例年より変化球を多めに練習してきた成果が出つつある。

キャンプ序盤。基本的に先発調整とみられるが、起用法は未定。さらにはまだフォーム固めの時期だが、開幕1軍へアピールできた。厚沢投手コーチは「(体重移動の)方向性やタイミングを変えている段階なので、よく投げている。ここまで駆け足。本当なら打者に投げさせるのは早い。その中でストライク率はさすが」と評価した。

7日には日本ハム入団時の監督だった栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーが視察に訪れ、吉田とも再会。「オリックスからずっと(トレード)話があったのは事実。求めてもらっているから、しっかり頑張れ。お前ならいける」とエールを送られた。「移籍1年目から活躍を見せられるように」と1軍に定着し、シーズン中の再会を誓った。【大池和幸】

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