西武育成のブランドン内野手(25)が存在感を示した。9日、宮崎・南郷で行われている春季キャンプのフリー打撃で、左越えに複数本の柵越えを披露した。「打撃が一番自分の持ち味で、自分の良さを一番出せるかなと思う。自信は持っている」と午後練習でもバットを振り込み、第1クールを終えた。

20年ドラフト6位で入団し、1年目には出場32試合で打率2割4分7厘、3本塁打を放った。しかし内転筋痛などのケガも重なり、2年目から1軍の出場はない。昨オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約した。「結果も大事ですけど、まずは健康第一に。ケガをしないことが一番なので体に気をつけながら。もうやるしかない」と足元を見つめた。

10日の休養日をはさみ、11日からは第2クールに入る。19日と23日には紅白戦も予定されており、絶好のアピールの場となる。松井監督は「やるしかないんじゃないですか。それくらいの意気込みを感じる。この春にかける思いも含めて非常に表情もいい」と話す。ブランドンは「できる時にアピールして、1日でも早く支配下に復帰できるように」と意気込んだ。【山崎純一】

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