“4頭”の「ばいそん」で7年目のブレークを狙う。日本ハム左腕、北浦竜次投手(24)が、韓国サムスンとの練習試合で対外試合に初登板し、2回無安打3三振と完璧な投球を披露。「ボールが前で離せて、しっかり腕も振れてバッターも差し込まれている感じが分かった。感覚が良かった。継続したい」と、次を見据えた。

強靱(きょうじん)な太ももから、ついたあだ名は「バイソン」。2つのグラブには平仮名でかわいく「ばいそん」と刺しゅうが入り、猛牛の迫力はない。なぜか。昨季、うっかり間違えて発注したものの「あえて片仮名より平仮名の方がいい」と気に入り、今季も継続。新たに2つの「ばいそん」グラブを追加し、年男の24年は“4ばい”力で、開幕からチームに貢献する心づもりだ。

21年に初めて開幕1軍をつかんだが、4月に左足首を負傷。昨季も左肩痛で出遅れ8月まで1軍登板がなかった。過去の経験を踏まえ「今は上半身もしっかり筋肉を付け、長いシーズンを投げられるように体をつくっています」と、上体の“バイソン化”も図っている。

新庄監督は「あの下半身の太さで(着られる)ジーパンあるのかな。そればっかし気になって(笑い)。いい下半身をしていますよ。フォームが固まっている」。チーム屈指の“太もも王子”が、3年ぶり開幕1軍へ、猛進する。【永野高輔】

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