巨人坂本勇人内野手(35)がゴジラから「3000安打指令」を受けた。12日、宮崎キャンプ第3クールで臨時コーチを務める松井氏と野球談議を展開した。「いい時間でした。ありがたいです」と詳細は明かさずも、充実感を漂わせた。現役最多の2321安打で、日本球界では張本勲氏以来の超大台まで679安打に迫る。レジェンドからの指令も「多分、無理だと思いますよ」と苦笑いしつつ、首を横に振ったが夢は広がる。

約5分間の青空対談に、夢実現の期待が込められていた。フリー打撃中の待ち時間に、身ぶり手ぶりを交えながらアドバイスを求めた。通算1234安打だった8年前のキャンプで、軸足に体重を残すフォームを助言された。同年に初の首位打者を獲得し、20年には2000安打に到達。「自分が『こうかな』『どうなんだろうな』と思っていたことを聞きました」と、ベテランの域に入っても探究心は変わらない。

この日は全体練習後に特打とウエートトレーニングで、午後4時過ぎまで球場に残った。松井氏も「(衰えは)全然ない。トレーニングなり節制なり、してるんじゃないかな。去年も何だかんだ成績を残してね。まだまだ、いけそうな感じはしました」と頼もしい後輩の背中を押した。プロ18年目。坂本が夢の超大台へ安打を積み重ねていく。【黒須亮】

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