広島は15日から沖縄キャンプがスタートする。昨春は手術明けで調整が遅れた森下暢仁投手(26)にとっては2年ぶりとなる沖縄での実戦登板を控える。「バッターが立って、反応だったり、いろんなことが分かると思うので、今できる100パーセントの力を出しながらやっていきたいと思ってます」。この日は侍ジャパン選出も発表されるなど、充実したキャンプを送っている。

宮崎・日南市での1次キャンプでは打者を相手に投球はしていないものの、ブルペン投球を重ねて段階を上げている。1月に自主トレをともにしたタイガース前田から伝授されたスライダーに注目が集まる一方で直球やチェンジアップ、カーブいった得意球の仕上がりも上々だ。「もうちょっと多数も増やしながら状態を上げていけたらなと思います」。術後でスロー調整を余儀なくされた昨春とは違い、順調に調整を進めている。

開幕投手については、新井監督は1次キャンプを打ち上げた13日に「沖縄に行って早い段階で決めないといけないと思っている」と話していた。森下も候補の1人。アピールの場は限られている。「結果がすべてだと思うので、そこに立てるようにいいアピールができたらなと思います」。意欲を示す自身初の大役へ向けて、調整のペースを上げていく。