オープン戦開幕投手を務めた阪神伊藤将司投手(27)がまさかの初回7失点を喫した。5連続適時打を含む7安打を浴び、1イニング打者12人の猛攻を食らった。22年には2戦連続完封勝利も挙げたGキラーが巨人を相手に大炎上。プロ自己ワーストの1試合6失点を更新し「止まらんかったすっね」と天を仰いだ。

ただ、2回以降は一転、本来の姿を取り戻した。初回に初球カーブで先制打を許した4番岡本和に対し、2回は同じカーブで中飛。3回も湯浅からストレートで見逃し三振を奪うなど、残り2イニングは完全投球した。「基本、高めが打たれている。2回以降は低めを丁寧に投げられていたんで、あとは高さだけ」と改善点も把握済みだ。昨季は13打数1安打と圧倒した岡本和に2打席連続で使ったカーブについても「今日の試合で使ってみたかったので。カーブを丁寧に使うことをちょっと意識していました」と振り返った。

「次も初回は大事にして、2回以降みたいな投球ができたらなと思います」。3回63球で収穫も手にして、指揮官からの信頼も変わらない。岡田監督は「びっくりしたわ、ほんま」と目を丸くしつつ「全然、何にも関係あらへん」ときっぱり。今は調整期間に過ぎない。【堀まどか】

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