阪神梅野隆太郎捕手(32)の右肩痛が重傷であることが23日、分かった。前日22日に痛みを訴え、1軍宜野座キャンプでの練習を中断。この日、宜野座での残留練習後にチームドクターから右肩の肉離れと診断された。幸いにも骨や靱帯(じんたい)の損傷などはなかった。ただ、岡田監督は巨人とのオープン戦後に「だいぶ悪いんちゃう」と深刻な状態を示唆した。今後については未定。1軍沖縄キャンプ残留、2軍キャンプ合流、帰阪など、さまざまな可能性の中から最善の選択を判断する。

オフから「8年連続」で「9度目」の開幕戦スタメン出場を目指してきた。いずれも捕手では田淵幸一を超える球団生え抜き最多記録だ。過去の症例では、巨人大竹が20年に右肩周辺の肉離れから約7週間でフリー打撃登板。昨季はロッテ高部が右肩甲下筋肉離れで全治4~6週間の診断を受けている。開幕戦を戦う3月29日までは残り約5週間。回復具合によって、シーズン開幕に間に合わない可能性も出てきた。

昨夏に負った死球による左尺骨骨折からはすでに実戦復帰した。対外試合復帰戦となった17日の1軍練習試合・楽天戦(宜野座)ではいきなり右前適時打も放った。新たな打撃フォームも試すなど完全復活を期す24年。沖縄キャンプ最終クールでまさかの危機に立たされた。この日の練習ではスローイングや打撃は行わず、軽めのダッシュなどで体を動かした。自身の状態については「(走るのは)大丈夫」と話すにとどめた。1日も早い戦列復帰を目指す。【波部俊之介】

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