ヤクルト阪口皓亮投手(24)が、寒空の中で半袖で力投した。2点リードの7回から登板。2イニング連続で3者凡退に討ち取り、リズムに乗った。9回は先頭から連続四球で苦しみ、1死二、三塁から犠飛で1点を献上。何とか後続は断ち切り、3回47球を投げ、無安打3三振1失点と要所で輝きを放った。

晴天が続いていた那覇も、この日は雨風が吹き荒れた。多くの投手陣が長袖や七分袖で投球する中、阪口は半袖を選択。その理由はかねてからのスタイル。「長袖は一応持ってはいるんすけど、試合の時に長袖来て、ちょっと気持ち悪くて。せめて七分袖かなと思ってたんすけど、アンダーシャツを全部、肩までノースリーブ状に切っちゃったんで」。繊細な感覚を左右する投球の一部だったことを明かした。

23年7月にDeNAからトレードで移籍した右腕。この日の投球については「カーブも有効に使えましたし、まあ初見っていうのも多分あると思いますけど、スライダーに関しては、見逃してくれたり、反応してくれたりはあったんで、いい感じでした」。高津監督は「ボールはすごく素晴らしい」と評価しつつも、最終回の連続四球に苦言を呈した。「彼はね、やっぱ打ちづらいと思いますよ、バッターから見たら。ただ、ストライク入らないので、今日に関しては。打ちづらさを披露できないというのはもったいないなと思って、横から見てました」とうなずいた。

前回登板の15日ロッテとの練習試合(浦添)では、2回を2安打無失点。先発候補の1人として期待がかかるだけに、次回登板では同じミスは繰り返さない。「アピールしないといけない」。半袖からほとばしる熱気を飛ばし、結果を追い求めていく。

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