ヤクルトは「高津再生工場」が軌道に乗っている。巨人とのオープン戦では、前ソフトバンクの増田が先制打。守備でも1回に巨人坂本の左翼への飛球をダイビングキャッチ。「レギュラーとりたいという気持ちは強くあると思いますし。なかなかホークスではいい結果を残せなかったので、ヤクルトではしっかり恩返しも込めていい成長をしていきたい」。前楽天の西川も24日の阪神戦に続き2試合連続安打。戦力外を味わった2人がアピールを続ける。

昨年12月に巨人から現役ドラフトで加入した北村拓も、古巣相手に犠飛を放つなど存在感を示した。投手陣では前ソフトバンクのリリーフ左腕・嘉弥真が21日の楽天との練習試合(浦添)、24日の阪神戦(同)で2試合連続無安打無失点。新天地にやって来た男たちが、数字を残している。

かつて「野村再生工場」という言葉がうまれた。高津監督も「一度クビになった、でも、もう1回新しく頑張ろうと思う人に対しては、やる気を出さしてあげたくて。野球って楽しいなとか、ここでプレーできてうれしいなとか、そういう気持ちでグラウンドに立ってほしい」と歓迎する。「間違いなくチームに確変を起こそうとしてくれている存在」。地盤は出来ている。【栗田尚樹】

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