ライアンが、始まりの場所へ向かう。ヤクルト小川泰弘投手(33)が、開幕投手への思いを口にした。

「チームがスタートを切る大事な試合ですし、カード頭でもあるので、すごく責任のあるポジションだなと思います」。選ばれれば、自身4年連続8度目。「任してもらえるように力をつけていきたいなって思います」と、言葉に力を込めた。

沖縄・浦添キャンプを打ち上げた28日、高津監督は3月29日の中日との開幕戦(神宮)を託す投手を4人に絞ったと明言した。「3月29日は非常に大事な日だと思いますが、それ以降も非常に大事な日が続いていくので、トータル、総合的に考えて判断したいなとは思います」。小川以外には球界最年長44歳の石川、来日4年目のサイスニードらを筆頭に、WBC日本代表の高橋、2年目の吉村もアピールを続けている。

その中で、昨季チームトップの10勝を挙げた小川にかかる期待は大きい。今後は3月2日の中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に先発。今季初実戦となった23日のDeNAとの練習試合(浦添)は2回6失点と乱調しただけに、結果と内容にこだわる。「開幕投手は何年やっても慣れないですし、光栄なポジション」。特別な1日は、譲れない。【栗田尚樹】

◆ヤクルトの開幕投手&ローテ争い 開幕投手は小川の他、石川、サイスニード、高橋、吉村らが候補に挙がる。ローテ入りへ、右のサイドハンドの小沢も順調に調整を続ける。3年ぶりの白星を目指す奥川はキャンプ終盤にコンディション不良で離脱。開幕ローテは絶望的な状況だ。新外国人のベネズエラ出身右腕のミゲル・ヤフーレ(25=ジャイアンツ3A)は、3月3日の中日とのオープン戦で初実戦。23年7月にDeNAからトレード移籍した阪口は、ヤフーレ同様に先発、中継ぎの両にらみで椅子を狙う。

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