巨人から移籍した中日中田翔内野手(34)と中島宏之内野手(41)のベテランコンビが、ヒットで本拠地デビューを飾った。

ともに今年バンテリンドームで初試合となったヤクルト戦に出場。竜党にあいさつがわりのHランプを届けた。

中田は「4番一塁」で出場。4回2死走者なしの第2打席で、2番手吉村の初球149キロ直球に詰まりながらも力で左前に運んだ。「早めに振り出したつもりだったけど、完璧に刺されて…。まだまだ」と反省。それでも「自分が打てると思った球が来たら積極的に行くスタイルは、変えずに打席に立てた」と表情を緩めた。背番号6に多くの声援ももらい「特別な感情も湧いて、素直にうれしかった。頑張らないといけない」と、打線をけん引する自覚は一層強まったようだ。

中島は9回無死一塁で代打出場。スライダーをとらえ、3番手山野の足元を強襲する内野安打で細川の3点弾につなげた。「バンテリンドームでの最初の打席で、ヒットを打つことができてよかった」。背番号9にも大きな声援が飛んだ。

立浪監督も「(中田の)速い球を打ち返せるのは非常に頼もしい。(中島も)いきなりの安打は素晴らしい」と称賛。得点力不足に悩むチームに、救世主登場の予感だ。【伊東大介】

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