修正力が光った。ロッテ佐々木朗希投手(22)が今季2度目の対外試合に先発し、2回2安打1失点だった。

初回、7球目で最速157キロをたたきだし、球場をどよめかせた。だが、2四球を出すなど19球中10球がボールと制球を乱した。打者3人で先制を許し「バッターの反応を見ながら、自分の感覚とどう一致するかなと思ったが、思ったより(ボールが)暴れてしまった」と振り返った。

マウンドを降りるとすぐに女房役の松川の元へ。「力感と、自分の投げている感じと、キャッチャーから見てどうかってところが、合ってるかとか」と自分の感覚とすりあわせた。松川は「真っすぐの見え方と、左肩か右肩どっちが(打者側から)見えるのが早いのかを話しました」と捕手目線でアドバイスを送った。

佐々木は2回、体の開き、タイミングなどフォームの微調整を行い、8球で3者凡退に仕留めた。「コントロール自体はできたかなとは思っているが、あれじゃまだダメだと思う。試合を重ねて、開幕までに」と実戦感覚を研ぎ澄ましていく。2月29日にはWBCでともに戦ったドジャース大谷が結婚を発表。感想を求められると「年下なので、控えめに…」と困惑気味の表情を浮かべたものの、存在はモチベーションになる。「いろんな姿を見られたので、プロ野球選手としてすごく勉強になる」と尊敬のまなざしを向けた。

すでに開幕カード3戦目となる31日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の先発が決定。「残り試合も少なくなってきたので、なるべく早く状態を上げて、いいパフォーマンスできるように頑張りたい」。約1カ月で完璧に仕上げていく。【星夏穂】

ロッテ・吉井監督(佐々木の投球について)「マウンドも掘れていて、もうちょっとへそ曲げて投げるかなと思ったけど、機嫌良く投げてたんで良かったと思います」

【関連記事】ロッテニュース一覧>>