ソフトバンク和田毅投手(43)がヤクルト戦に先発でオープン戦初登板し、2回1/3を5安打3失点と課題を残した。マウンドで首をかしげるシーンが目立ち、「全然良くない。いい感じで投げられていないので、原因を探さないといけない」と厳しい表情だった。

初回は先頭西川を三塁打で出し、続くオスナの中犠飛で先制点を与えた。2回も先頭青木に三塁打を浴び、続く中村にタイムリーを献上。同じような失点だった。3回は1死から連打で二、三塁のピンチを招いたところで降板。55球を費やし、予定の3回を投げ切れなかった。最速も実戦初登板だった2月28日西武戦と同じ141キロにとどまった。

足元の確認作業も兼ねていた。今季から本拠地のマウンドは従来の北海道の「名寄の土」から米国の「ブラックスティック」と呼ばれるものに変更。粘土質で、昨季より硬いMLB仕様だった。ただ「今年は今年のマウンド。言ったところで変わることはない。しっかりアジャストしていくだけ」と言い訳にしなかった。本拠地開幕の「4・2ロッテ戦」の先発が内定する中、不安を残したが、プロ22年目は「本番までには修正していきたい」と前を向いた。【佐藤究】

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