チームに、指揮官に、開幕戦の白星を届ける。DeNA東克樹投手(28)が、29日の広島戦(横浜スタジアム)で2年ぶり2度目の開幕投手を務めることが7日、発表された。8日の日本ハム戦に先発予定で、横浜スタジアムでの練習後に三浦監督と取材に応じ「開幕戦の流れ、雰囲気は鮮明に覚えているので、イメージしながら準備を進められたら」と意気込んだ。

通達されたのは、キャンプイン前日の1月31日だった。ホテルでのスタッフミーティング後、三浦監督の部屋に呼ばれ「開幕任せたぞ」と言われた。「自主トレからシーズンを見据えて調整してたので、言われた時は覚悟に変わった」。昨季は16勝3敗、防御率1・98で最多勝と最高勝率を獲得。今永がカブスに移籍し、バウアーの去就も不透明な中、必然的だった。

キャンプ中から開幕投手について、三浦監督は「決まってないです」と繰り返したが、この日は報道陣に「うそ、言ってました。すみません」と笑顔で謝罪すると、会見場に笑いが起こった。東は「妻に伝えました。他にも伝えましたけど、『言わないでね』と。記者さんから投げる度に『開幕は?』と言われたので、やっとその呪縛から解かれます」と笑った。

東にとってはリベンジの舞台となる。初めて大役を務めた22年の開幕戦は広島相手に6回途中4失点でKO。「2年前のリベンジということで気合も入ってますし、リベンジしたいという思いで頑張りたいです」と決意を込めた。三浦監督就任後、過去3年間の開幕戦は黒星。三浦監督から「東が止めてくれます」と大きな期待を受け、マウンドに上がる。【久保賢吾】

【関連記事】DeNAニュース一覧