日本ハムが11安打7得点で西武を圧倒し、オープン戦無傷の4連勝、対外試合10勝目となった。新庄剛志監督(52)は外国人選手のアンドリュー・スティーブンソン外野手(29=ツインズ)、フランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)、アリエル・マルティネス捕手(27)を中軸に並べ、3人で6安打4打点と荒稼ぎ。指揮官は「言うことなしおちゃん」と喜んだ。

圧巻は漫画「キン肉マン」の人気超人テリーマン似のスティーブンソンだ。8回2死一塁では右中間への三塁打を放ち豪快なヘッドスライディングを披露するなど3安打1打点。「とにかく必死だったよ」。レイエスは4回2死三塁で、得意の右打ちではなく「シンプルに走者を返すことだけ考えた」と引っ張って左前適時打と、新戦力が着実に日本野球に順応している。

先制2点適時二塁打含む2安打2打点のマルティネスは昨季に比べ「全体的に精神面の成長を感じる。勝ちが続くと全員に勝てるという自覚が出る」と進化を強調。新庄体制勝負の3年目に掲げるスローガンは「大航海」だ。“テリーマン”スティーブンソン、“ヤキニク好き”レイエスにマルティネスを加えたハムの“テリヤキ丸”がパ・リーグの荒波を砕き、優勝への航路を切り開く。

4回2死一塁ではマルティネスの左前打で一塁走者レイエスが三塁まで激走。投手も7人で1失点とあり、指揮官は「守りも走塁もピッチャーも打つ方もいい。言うことが思いつかないかなあ。何もしていないんで、僕は。強いて言うなら髪切って寒かったかな」。監督の襟足以外はベリーホットな日本ハムが、開幕に向け、さらに勢いを増していく。【永野高輔】

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