タイラー・オースティン外野手(32)が、恐怖の2番打者として君臨する。

3試合続けて2番で先発。2点を追う3回無死一塁。3ボールからでも関係ない。日本ハム北山の浮いた150キロ直球を力感なく振り抜き、左中間席まで運ぶ同点2ラン。実戦で1年7カ月ぶりのアーチに「最後のホームランからかなり時間が空いてしまった。私にとってとても特別なものになりました」とかみしめた。

高火力打線の起爆剤になる。この日は休養だったが、直近2試合は開幕を見据えて1番にドラフト1位度会隆輝外野手(21=ENEOS)、クリーンアップに佐野、牧、宮崎が並んで上位打線を形成。三浦監督は「今まで通りやってくれれば。元々長打の打てる打者ですから」と2番オースティンの長打に期待した。

1番度会とのコンビネーションも良好。「彼の元気と野球選手としての自信が私は非常に好き」と後方支援する。直近2年は昨年9月に受けた右鎖骨遠位端切除術など、度重なる負傷で本塁打は1本。「フィールドに立ち続けるために、何でもできることをしようと思ってます」と誓った。健康体オースティンがいれば、横浜打線は強い。【小早川宗一郎】

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