中日梅津晃大投手(27)が13日西武戦(ベルーナドーム)でオープン戦初登板する。梅津は11日、ナゴヤ球場で一部投手練習に参加。体調不良で登板を1度飛ばした右腕は、1発アピールで開幕ローテ入りをにらんだ。

22年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨季終盤に戦列復帰。開幕ローテ入りを期待される右腕は、2日ヤクルト戦(バンテリンドーム)でオープン戦初登板予定だったが、体調不良から回避した。「体はもう大丈夫」。3度のブルペン入りで調整を続け、オープン戦デビューに備えた。2月21日の練習試合ロッテ戦(北谷)先発では3回3安打1失点。約20日の実戦ブランクにも「登板が飛んだ時が(開幕)1カ月前ぐらい。しっかりと状態を戻せたことは良かった」と前向きに捉える。この日のブルペンでは、打者役として打席に立った山井投手コーチが、球の勢い、キレに思わず拍手するほどの仕上がりを見せつけた。

この日は11年に東日本大震災が起きた日。宮城県出身右腕は「僕は被災地の苦しい人からすると、すごく軽度な震災被害。山井さん(投手コーチ)と気仙沼の被災地に伺った時は、いろんな人にお会いした。野球を見るだけで、楽しい気持ちになったり、救われることがあることを伝えていただいた。改めて頑張ろうとは思った。僕だけじゃなくて、プロ野球選手みんな思ってること。特に僕は気を引き締めてやらないとなとは思う」と被災地への思いを口にした。

開幕ローテ争いは激しさを増している。開幕投手候補には柳、小笠原、高橋宏、メヒア、涌井らが並び、残り枠を大野、根尾、松葉らと競う状況だ。「長いイニングは投げたいけど、ある程度、力が出ることはわかってきた。ローテに入るとしたら開幕してからが勝負。いい結果を残せるように、今のうちに試せるところは試していきたい」。ブルペンでは44球を投げ調整した。獅子(44)狩りで、開幕ローテ6人衆入りを見据えた。【伊東大介】

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