キャンプ終盤のコンディショニング不良で出遅れていたオリックス山崎颯一郎投手(25)が12日、開幕滑り込みを誓った。大阪・舞洲の球団施設で練習した右腕はシーズン開幕を強く意識。「僕はそのつもりでやっている。あとは自分の技術が1軍レベルまで行くかどうか。体は問題ない」と力を込めた。

今季初実戦となった10日の教育リーグ・くふうハヤテ戦(杉本商事BS)では2三振を奪うなど1回を3者凡退に抑えた。最速は146キロと自己最速160キロの豪腕にとっては物足りなさはあったが、技術が伴えば本来のパワフルな投球に戻ると確信する。「出力が上がるだけで、全体的に変わる。スライダーはキレが出る」と投球のイメージもできている。

次回はウエスタン・リーグ開幕となる15日からのくふうハヤテ3連戦(ちゅ~る清水)に登板する可能性がある。順調に階段を上がり、最後のステップはオープン戦ラストとなる22日からの阪神3連戦(京セラドーム大阪)。1軍マウンドに立てば、開幕1軍の扉も開ける。

昨季はチームトップの53試合に登板して27ホールドを記録。今季の目標に「シーズン完走」を掲げる。「1軍完走という目標が一番難しいですけどね。そうなんですけど、まだ可能性があると思ってやってます」。リーグ4連覇を狙うチームにとって必要不可欠なブルペンの柱は、3・29の開幕を諦めていない。【桝井聡】

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