開幕投手のDeNA東克樹投手(28)が、負傷降板で一瞬ヒヤリとさせたが、予定通り開幕のマウンドに上がる。

0-0の5回1死二、三塁、楽天田中和のライナーが右手首付近に直撃。「とにかく痛かった」と苦悶(くもん)の表情を浮かべ、マウンドを降りたが、トレーナーによれば打撲とみられ、安堵(あんど)した。「(来週も)このまま予定通り投げる予定です」と話した。降板後はアイシング、電気治療を受け「当たった直後は震えてたんですけど、今は全然握れます」と周囲の不安を一掃した。

予期せぬアクシデントに襲われたが、投球自体は開幕に向け、順調そのものだった。真骨頂のゾーン内での勝負で打者を攻め、4回2/3を無失点。5回無死から連打でピンチを作ったが、140キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップなど多彩な球種も織り交ぜ、テンポ良くアウトを重ねた。「出力も出てましたし、全体的には悪くなかったと思います」と納得。「(具体的には)言えないですけど」とけむに巻いたが、2週間後の開幕戦で対戦する広島を想定した攻めも試し、イメージをふくらませた。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(東について)「打撲だったのは幸いだったかなと。(投球内容は)しっかりと投球できていましたし、カウント球も勝負球もしっかり投げられていたと思います」

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