守護神が開幕1軍に間に合う見通しとなった。右ふくらはぎ痛で離脱していた巨人大勢投手(24)が楽天とのイースタン・リーグ開幕戦(ジャイアンツ球場)で1回を無安打2奪三振。1軍合流テストも兼ねた今季初実戦で完全投球を披露した。「確認したいことはもうない。あとはどう評価をしていただけるかだけだと思う」と戦線復帰の準備が完了した。

今週からトライするノーワインドアップ投法で直球はうなりを上げた。先頭安田の3球目。内角高めに156キロを投げ込んだ。「いい力みの中で一生懸命に腕を振っている感じもない」と納得の出来。2死からは125キロスライダーで青野を空振り三振に仕留めた。サインに首を振り、あえて決め球に直球、フォークではない球を選択。「どんどん試していかないと自分自身も変わっていけない」と投球の幅を広げる試運転もした。2月8日の離脱から3度のシート打撃登板を経て、全快をアピールした。

早ければ、19日からのロッテ2連戦(東京ドーム)で1軍合流が見込まれる。杉内投手チーフコーチは「呼んでみる可能性もある」と前向きに語った。7回西舘、8回中川からつながる新・勝利の方程式。もうすぐ完成する。【上田悠太】

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