DeNA松尾汐恩捕手(19)がプロ初の開幕1軍入りが18日、濃厚になった。

捕手のポジションを争う戸柱、外野も兼任する東妻が19日からファームに合流するため、捕手は正捕手筆頭候補の山本、ベテランの伊藤とともに松尾が3人の枠に名を連ねることになりそうだ。

持ち前の打撃センスでのアピールが実った。2月の春季キャンプでは同24日の日本ハム戦(名護)で今季の“チーム1号”となるソロ本塁打を放つなど、打撃面で猛アピール。練習試合とオープン戦合わせて対外試合23打数9安打、打率3割9分1厘と躍動する。広島遠征に同行せずに出場した直近の17日のイースタン・リーグのロッテ戦(浦和)でも3打数2安打4打点と好調をキープしている。

打撃面だけでなく、守備でも右肩上がりに成長中だ。オフには同僚の戸柱に弟子入りして自主トレに同行。毎日、300球近くマシンの球を捕球してフレーミング技術を磨いた。ブロッキングなども成長し、三浦監督もキャンプ中に「キャッチャーとしても成長してくれています。バッティングもいいですね。いいものを持ってます」と目を細めていた。

同じ右打者では大田が左太もも裏の肉離れで離脱しており、代打でのオプションも期待される。昨季は1軍登録されながらも出番なし。「去年悔しかったので、今年こそ1軍で勝負したいと思っている」。大阪桐蔭時代には、春夏4度、甲子園に出場し、強打でアマ球界の話題をさらった高卒2年目。チームの未来を背負うスター候補の1軍デビューが、刻々と近づいている。

【関連記事】DeNAニュース一覧