イケメン新人右腕が開幕1軍をアピールした。オリックスのドラフト5位、高島泰都投手(24=王子)がDeNA戦で2回無失点。オープン戦3試合で5イニング連続無失点とした。

「ストライクゾーンで勝負できた。場数を踏むごとに自分のペースで試合に入れている」とスマイルが輝く。山崎、山岡ら整った顔立ちの選手が多いチームにニューフェースだ。ファンの間では社会人の所属先に触れ「王子から来た王子様」と話題になっている。

7回は強力クリーンアップ退治に成功。牧に右前打を許したが、昨季首位打者の宮崎を二塁併殺。外角カットボールでバットを折った。8回は得点圏に背負いながら後続を断った。ナチュラルにシュートする直球と、右打者にも用いるチェンジアップなどが武器。持ち味の動く球で、アウトをすべてゴロで奪った。

首脳陣はキャンプ中からドラフト6位の古田島成龍投手(24=日本通運)、同7位の権田琉成投手(24=TDK)の社会人「TKG」トリオとして競わせてきたが、この日1軍に高島だけが合流。1歩リードした形だ。中嶋監督も「ずっといい感じ。アピールですよ。長いイニングを見てみたい」と評価した。明大で準硬式出身の異色右腕。楽しみな戦力が台頭してきた。【大池和幸】

◆高島泰都(たかしま・たいと)1999年(平11)12月3日、北海道赤平市出身。赤間小時代に赤平レッドレイズで投手兼遊撃手として野球を始める。滝川西では3年夏に2番手投手として甲子園出場。明大の準硬式野球部で全国ベスト4、王子でも都市対抗4強に貢献。遠投110メートル。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。独身。

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