日本ハム田宮裕涼捕手(23)が20日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に「6番・捕手」でスタメン出場し2安打1盗塁と、初の開幕スタメンマスクへ猛アピールした。

出場3試合連続で安打を放っており「バッティングの感じはキャンプからずっと良かった。最近ようやく結果が出て来てるのかなと思います」と手応えを口にした。

2回1死二塁では内角低めのチェンジアップを捉え、4回2死での第2打席は、カウント2-2から外のストレートを、いずれも左前に運んだ。逆方向に2安打放ち「2本目は追い込まれてたので反対方向で良いかなと。力まず、ただ来たボールを打ち返した、という感じ」と振り返った。

新庄監督は開幕スタメン捕手の決定条件について18日に、こう話している。「一番はピッチャーに首を振らせないこと。その後に配球、で、肩、キャッチング、次がピッチャーの盛り上げ方というか、ですね。あと、バッティング。バッティングも大事でしょ。やっぱ。打たんでいいっていうけどやっぱ打ってほしいもん」。捕手登録では、一塁での出場が増えているマルティネスに次ぐ打率2割9分4厘と結果を出しており、チャンスは十分ある。

この日はオープン戦初盗塁もマーク。指揮官は「足もあるし小技もできるし面白いキャッチャーじゃないですか? 盗塁王でもとったら、キャッチャーで。面白くないですか? あと最多安打とか」と打って走れる捕手としても期待している。「開幕スタメン目指してやっていくだけ。残りの試合も全力で頑張っていきたい」と田宮。万波と同期のミレニアム捕手が、ブレークを狙う。【永野高輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>