DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、決勝打で勝利に導いた。日本ハム戦の6回1死二塁に右翼ポール際のフェンスに直撃する先制の適時二塁打で、この試合唯一の得点をもぎ取った。

練習試合を含めスタメン出場した試合では16試合連続安打とし、4打席目にも右前打でオープン戦は打率4割1分7厘。24日の最終戦を残し、規定打席まで残り5打席。ドラフト制後、新人では14年井上(ロッテ)以来2人目となるオープン戦首位打者を視界に捉えた。

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◆オープン戦の新人首位打者 ドラフト制後(66年以降)は14年井上(ロッテ)しかいない。井上は46打数20安打、打率4割3分5厘で、2位の本多(ソフトバンク)に9厘差をつけた。現在、度会(DeNA)と佐々木(巨人)は規定打席に到達しておらず、両チームの最終規定打席数はDeNAが56、巨人は50で、2人とも今日の最終戦で5打席が必要になる。ちなみに、公式戦では規定打席に不足分を打数に加えて打率1位の場合は首位打者になるが、オープン戦は規定打席に到達した選手で打率順位を決めている。

〇…巨人ドラフト3位佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が楽天戦で唯一の得点をもたらした。5回1死一、三塁で右翼へ浅いフライを打ち上げた。三走・萩尾の俊足と、送球がずれたこともあって生還。チーム唯一の得点となった。オープン戦打率4割1分5厘で、24日の最後の試合で5打席立てば規定打席に到達し、新人では史上2人目の首位打者の可能性も残っている。ただ、開幕を見据え1番起用されたここ2試合は7打席で無安打とあって、佐々木は「1番バッターとして簡単に終わり過ぎている。初回の打席が一番大事な中で何もできていない。しっかり考えないと」と課題に向き合っていく。