阪神梅野隆太郎捕手(32)が、24年シーズンの本塁打パフォーマンスを公表した。日刊スポーツの公式X(旧ツイッター)アカウント「極トラ・プレミアム」などで4代目のアイデアを募り、8つの候補から手話で「アイラブユー」を意味する「for U(you)」を選んだ。右肩の肉離れを完治させ、23日から1軍に復帰。完全復活への決意を込めた「for U」でファンを喜ばせ、連続日本一に貢献する。

梅野は4代目ポーズ案が並んだ画面を見つめ、即答した。「これが一番いいやん」。日刊スポーツが公式Xなどで募集し、最終候補に挙がった8つの候補。21年の初代「U2ポーズ」をほおにつける案や、2代目の「ハートU2ポーズ」を頭の上で行うバージョンもあった。その中で「これにしよう」とインスピレーションを走らせたのが「for U」ポーズだった。

親指と人さし指、小指を立てた24年バージョンは、手話で「アイラブユー」を意味する。

「やりやすいというのもあるし、みんなでやるんやったら、一番選びやすかった。意味もすごく良いなと思って。手話という、いろんなコミュニケーション。テレビ越しの人でもファンとつながるようにという意味で良い」

どんな時も活躍を信じ、声援を送ってくれるファンと、背番号2をつなぐサインにする。

プロ11年目の今年は2月の沖縄・宜野座キャンプ終盤に右肩肉離れを発症し、戦線離脱を余儀なくされた。それでも岡田彰布監督(66)が送った「開幕からいくつもりでおるよ」のエールを励みに、鳴尾浜で汗を流した。そして、開幕ギリギリの23日のオリックス戦で1軍復帰。「自分のコンディションをしっかり整えて、長いシーズン、最後までけがなく終えることがまずは今年1年の目標。それに成績も伴ってくるようなシーズンにしたい」と力を込めた。

連続日本一に貢献する意気込みは半端なではない。新たな決意も明かした。「5本以上打たんかったら、もう(パフォーマンス)やめる。これが最後とならないように成績を残して頑張りたい」。昨季は8月に左尺骨を骨折した影響もあり、1本塁打止まり。完全復活を目指すシーズンは、最低5本塁打以上をノルマに定め、自らにプレッシャーをかけた。今季も坂本との併用が見込まれるが、まずはグラウンドに立ち、ポーズを披露する機会を増やす。

ファンへの思いと自らの覚悟を込め、29日の開幕巨人戦に向かう。梅野が「for U」ポーズを連発すればするほど勝利も近づくはず。本塁打で魅せた生還後は、24年バージョンの新パフォーマンスでファンを喜ばせる。【村松万里子】

◆梅野の歴代本塁打パフォーマンス 日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」で21年からアイデアを募集。リプライ欄やダイレクトメッセージなどから送られてきたアイデアの中から本人が選ぶ。初代は約100通の中から親指2本を立てイニシャルの「U」をつくる「U2ポーズ」。22年は両手の親指と人さし指だけをくっつける「ハートU2ポーズ」。昨年は2人で親指を立てた片手を合体する「みんなでU2ポーズ」だった。