巨人浅野翔吾外野手が初の開幕1軍を滑り込みでつかみ取った。

東京ドームでの全体練習に参加。腰痛のためキャンプは故障班スタートも、19日に1軍初合流し開幕直前に大逆転での生き残りを決めた。「本当に入れると思っていなかった。気持ちを前面に出していくプレースタイルなので、どの軍にいても変わらずやっていきたい」。1年目の昨季は7月7日に初昇格した2年目ドラフト1位が実力で勝ち取った。

バットで自信を植え付けた。合流翌日の20日ロッテ戦、2番中堅で先発し第1打席で左翼線二塁打を放った。「それまで(イースタン・リーグが)開幕して2、3試合して長打も全然出なかった。ちょっとどうかなっていう不安もあったけど、長打を1軍で打てたことが良かった」。オープン戦出場4試合で唯一の安打は、二塁ベース上で何度も手をたたいて喜ぶほど、不安を拭い去る一打だった。

開幕スタメンとなれば、高卒2年目では08年坂本以来16年ぶり。阿部監督も「若い選手もベテランも全員で勝ちたい。試合が始まったら、若いもベテランもない」と19歳の背中を押す。激しい外野手争いで、開幕後も続くサバイバルを勝ち抜いていく。【栗田成芳】

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