電光石火で戸郷を攻略や! 阪神佐藤輝明内野手(25)と中野拓夢内野手(27)が「速攻」でのエース打ちを宣言した。29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)の相手先発は戸郷。右腕から制球された速球をテンポ良く投げ込むのが特長だ。これに対し、佐藤輝は「すごくいいピッチャーなので。どんどん振っていって、打ちたいと思います」と積極的に立ち向かうことを誓った。昨季、戸郷との対戦は12打数3安打。右本塁打、右三塁打、右中間への適時二塁打と全てが長打だ。狭い東京ドームで地の利を生かし、開幕弾にも期待がかかる。

プロ入り後、過去3年すべてで開幕スタメン出場。直近2年は複数安打も決めるなどシーズン初戦に強い。「だんだん慣れて来たかなとは思う。1年目は不安もあったし、今もないわけじゃないですけど。まあまあ、あまり普段と変わらずにいきたいと思います」。今春のオープン戦は後半6試合で24打数12安打と尻上がりに調子を上げた。勢いそのままに、右腕を打つ。

20年ドラフト同期入団の中野も積極性を戸郷攻略のキーポイントに挙げた。

「ストライクをどんどん取ってくる投手。ボールを見るより、仕掛けていかないとなかなか打ち崩せない。自分から攻めていく打席を多くできれば」

昨季は計20打席対戦。何度も球筋は見てきた相手だ。「ある程度頭の中でイメージはできている。去年の対戦を考えて、どういった攻め方か頭に入れながら。しっかりした準備をして臨みたい」と冷静に挑む。

前日26日にはチームの裏方も含めて兵庫県内の飲食店で決起集会を開催。今季から選手会長を務める中野は乾杯のあいさつも担当した。

「1年間頑張っていきましょうと。裏方さんには1年間よろしくお願いします、と。あとは連覇に向かってという所を、少ししゃべりました。思っていることはしっかり言えたと思う」

この日は甲子園室内練習場で練習した後、28日の開幕前日練習に向けて東京入り。身も心も整え、いよいよ最終調整だ。【波部俊之介】

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