巨人が5失点完封負けで今季初黒星を喫した。8回に中継ぎの大黒柱を担う中川が阪神森下に3ランを浴びて、今季チーム初失点。開幕からの連続無失点は日本記録タイの25イニングで止まった。阿部監督は「打たれるときはある。それをしっかり反省と対策をしてくれと今言ってきた」と責めずに切り替えを促した。

ここ2試合で9得点だった打線も好機を逃した。4度の得点圏はいずれも決定打を欠くも「タラレバを言ったら、俺らの下手なゴルフと一緒になっちゃうから。悲観せずに対策を練ってやったし、粘っていくということができたから」と収穫にも目をやった。

開幕3連戦は2勝1敗で勝ち越し、上々のスタートをきった。昨季は6勝18敗1分けだった王者阪神に互角以上の戦いぶりに「反省するところはして負けは負けでしっかり認めて。次のカードも勝ち越せるようにまたやるだけ」と話した。

試合後はベンチ前に整列してスタンドにあいさつした。昨季までは勝利したときだけだったが、敗戦しても声援に感謝の意を示すのが阿部流。開幕カードから新しいジャイアンツを印象づけた。【為田聡史】

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