広島の代打の切り札、松山竜平(38)が3連勝に導く一打を放った。

同点に追いついた8回。2死一、三塁から左腕嘉弥真の外角スライダーに体勢を崩されながらバットの先で拾った。「(直前の球種と同じで)軌道も目に焼き付いたので、何とかなるだろうと。外野も前じゃないから、チョンと当てればいいかなと」。白球が右翼手前で跳ね転々とする間に2人の走者が生還した。昨季代打成功率3割8分を記録した勝負強さは健在。今季5打席目で記録した今季初安打で勝利をたぐり寄せた。

1日の休日を返上して、自主トレをともにした田村と打撃練習。翌日の今季初安打をサポートした。「ベテランみんな頑張っている。僕は1打席ですけど、その中でしっかりチームの力になれるように」。中村奨や久保など若手が多く先発出場した試合で、会沢、上本というベテラン組で3点差を追いつき、最後は最年長が試合を決めた。

▽広島大瀬良(昨年10月のクリーニング手術後初登板で6回途中3失点)「(6回は)うまく制球ができず、四球を出したり、当ててしまったり、バタバタしてしまった。反省して、次はいい投球ができるように頑張りたい」

▽広島上本(8回に同点打)「監督を見たら意味のある送り方をしてくれたので、これは死んでも打たないといけないなと思いました」

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